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HELO Plus は、コンパクトな最先端の H.264 配信 / 収録専用製品で、スタンドアローンで動作します。HELO Plus は、SDI と HDMI の入出力が可能で、最大 1080p60 を CDN (コンテンツ配信ネットワーク) に配信しながら、同時収録も行えます。2 箇所の配信先をそれぞれ個別に設定可能です。 また、収録先として、SD カード、USB ストレージ NFS または CIFS ネットワークストレージを組み合わせて設定できます。また、HELO Plus は、プレゼンテーションをシンプルにするためのピクチャーインピクチャー機能やグラフィック機能を備えています。
HELO Plus は高品質な配信が行なえます。eスポーツ、ニュース、スポーツ、教育、クリエイター、ライブイベントなど、あらゆる重要なストリーミングサービスの要求に応える、非常に安定したパフォーマンスを発揮します。
HELO Plus は、コンパクトで机上で専有するスペースはわずかです。前面のボタンで配信や収録を制御できるスタンドアローン型のデバイスで、動作状況は同じく前面に搭載された LED で確認できます。オーディオレベルメーターにより、入力されたオーディオの確認も行なえます。HELO Plus は、静音なファンレス仕様でノイズが発生する恐れがないので、どんな現場でも使用できます。SD カードポートと USB ポートは前面に備え付けられているため、かんたんにアクセス可能です。
HELO Plus は、イーサネットで接続されたデスクトップコンピューターやラップトップコンピューター上の標準的なウェブブラウザーからでリモートで簡単に設定できます。HELO Plus の全機能にウェブ UI からアクセス可能です。複数台の HELO Plus をウェブブラウザのタブごとに制御する便利な方法で使用できます。設定が完了すると HELO Plus は、筐体前面にある配信ボタンや収録ボタンを押すだけで制御できます。LED 表示のオーディオレベルメーターも搭載されていてモニタリングのフィードバックが得られます。また、このシステムは組み込みのウェブベースの UI からも直接操作可能です。また、REST API 経由での制御も行えます。
SRT はカナダの Haivision 社によって先駆的に開発されたオープンソースの映像伝送プロトコルおよび技術スタックです。SRT では、安全なストリームや容易なファイアウォールトラバーサル (通過) 機能により予測不能なネットワークを越えてストリーミング品質を最適化し、不安定なネットワークにおいても最高品質のライブビデオをもたらします。 SRT アライアンスによる SRT オープンソースプロジェクトは、業界リーダーと開発者による協同団体です。 低遅延インターネットビデオ伝送の達成に向けて励み、オープンソース SRT を継続的に改善しています。
SRT は暗号化に対応しているため、HELO Plus は、ビデオコンテンツを安全に低遅延かつ安定して配信できます。
HELO Plus には業務向けのデジタル入出力に対応していて、ストリーミングサービスの中心に据えられます。配信の開始や終了は、前面パネルのボタンから行えるので簡単でシンプルです。
HELO Plus は僅かなスペースに設置可能で静音動作するため様々な現場に適合します。アクセスしやすい前面に操作ボタンが設けられているため、開始や停止が簡単に行なえます。ボタンによるシンプル操作以外でも HELO Plus は制御できます。Ethernet 経由でデスクトップコンピューターやラップトップコンピューターから遠隔制御が可能です。この方法は複数台の HELO Plus を運用する環境で特に便利です。HELO Plus は、柔軟な構成が可能な設計がされているため、撮影現場、自宅、スタジオなど様々な場所に導入できます。HELO Plus は、スポーツから、ニュース、クリエイター、教育、eスポーツ、リモートワークフローまで、考えうるあらゆる配信用途に活用できます。REST API に対応していて HELO Plus の全機能を制御可能です。開発者であれば、統合アプリケーションや自動化処理の開発が行えます。
HELO Plus は、以下の組み合わせで最大 1080p60 の同時配信、同時収録が行なえます。
編集アプリケーションで利用するために配信のバックアップを高画質の H.264 で収録する際、最適な保存先を選択可能です。ネットワークストレージは共同で編集する場合に適しています。一方、SD カードや USB メモリースティックはクライアントや外部のエディターにデータを渡す場合に便利です。
HELO Plus は、オーディオ・ビジュアル、ライブイベント、寺社仏閣、ウェブキャスティング、企業内コミュニケーション、制作、ポストプロダクションなどの業界に対し、配信ワークフローの新たな世界を開きます。HELO Plus には、予め設定しておいた日時にメディアの収録と配信の開始や停止が行えるスケジューラーが組み込まれています。明確なスケジュールが求められるプロジェクトをシンプルにできます。このスケジュールは、ウェブ UI を通じて設定し HELO Plus の本体に保存されます。ICS ファイルをインポートしたり、Google カレンダーなどの外部カレンダーと紐付けても設定可能です。
HELO Plus の注目すべき機能のひとつはレイアウト機能です。複数の入力を組み合わせたりグラフィック要素を重ねたりして思い通りに出力画面を構成できます。レイアウト機能では、SDI 入力と HDMI 入力を組み合わせて出力、配信できます。グラフィック (ビデオとキー) もその出力に追加できます。レイアウトには最大で 3 枚のレイヤーを使用でき、その重ねる順番は任意に変更可能です。さらに SDI レイヤーや HDMI レイヤーは、任意にダウンスケールしフレーム内に配置できます。つまり、どちらのライブビデオソースもピクチャーインピクチャー (PiP) として利用できます。
またマットジェネレーターも内蔵しているため、背景として利用できます。したがって、単一色の背景の上で、グラフィックは PiP の上にキーイングされて配置されます。このシステムは、あるレイアウトから別のレイアウトに切り替えられます。配信中に複数のレイアウト間をカットで繋げられます。複数のレイアウトを組み合わせたレイアウトセットを 20 個までプリセットとして保存可能です。特定の目的毎にすべてのパラメーター設定を一遍に呼び戻せられます。各プリセット毎に 10 個までレイアウトを保存できます。目的に対応するプリセットを呼び出し、その中にあるレイアウトを必要に応じて切り替えられます。
また、イメージは、本体内部の不揮発メモリー上に 90 枚以上も保存可能です
HELO Plus はデュアルエンコーダ仕様で、同時に 2 系統のストリーミング出力が行なえます。ひとつの入力ソースから出力毎に別々のエンコード方式を柔軟に設定可能です。各エンコーダーは、それぞれ異なるパッケージング、フレームサイズを設定できるため、ひとつのコンテンツを 2 ヶ所に配信し、より多くの視聴者に訴求できます。冗長性を高めたい場合には、エンコーダー設定の複製も行えます。各エンコード出力は、HELO Plus の収録向けソースとしても利用可能です。
この例では、ビデオスイッチャーから出力された 1080p59.94 のビデオフィードにスタジオでコメントを乗せ、エンベデッドオーディオ入りのビデオ出力を HELO Plus の SDI 入力端子に直接入力しています。HELO Plus が配信しているコンテンツは、HDMI モニターとヘッドフォンを使って確認できます。ひとつめのエンコーダーは、ビデオとオーディを RTMP ストリームに変換します。それと同時にふたつめのエンコーダーは、HLS ストリームを出力します。HELO Plus は、59.94 や 60 の高フレームレートの素材を簡単にエンコードできるためスポーツに最適です。低いフレームレートよりも細部や動きをくっきり表示できるため、視聴者に満足度の高いコンテンツを届けられます。
この例では、ライブイベントのプログラムフィードを HELO Plus の SDI 端子に入力しています。HELO Plus が配信しているコンテンツは、HDMI モニターとヘッドフォンを使って確認できます。ひとつめのエンコーダーは、RTMPS 配信向けに変換するように設定されています。同時にふたつめのエンコーダーは、配信後の編集に使用するために SD カードにバックアップを保存するように設定されています。
この例は、大学の講義での活用方法です。HELO Plus は、SDI 経由で講義の様子を映したビデオを受け取っています。同時に、講義で使われているプレゼンテーションはラップトップから HELO Plus に HDMI 経由で入力されています。HELO Plus が配信しているコンテンツは、HDMI モニターとヘッドフォンを使って確認できます。この HELO Plus はピクチャーインピクチャーで表示できるようにレイアウトが設定されています。講義の映像は縮小されて右下で、プレゼンテーション上に重ねて表示されています。このピクチャーインピクチャーの状態の映像はふたつのエンコーダーの両方に出力されます。ひとつめのエンコーダーでは RTMP 経由で講義室外の学生向けの配信が行われています。同時にふたつめのエンコーダーでは、HLS を利用して学外向けに配信されています。
この例では、スタジオ制作でスイッチから出力されたビデオを ProRes のマスターファイルとして AJA Ki Pro Ultra 12G で収録しています。この Ki Pro Ultra 12G は、ビデオとオーディオを SDI 経由で HELO Plus にパススルーしています。HELO Plus は、入力された映像を縮小し、フレームストアから提供されているコンポジット背景と組み合わせたレイアウト構成が設定されています。Ki Pro Ultra 12G と HELO Plus は、同一の Ethernet ネットワークに接続、Ki Pro Ultra 12G を親機とするグループに構成されています。Ki Pro Ultra 12G の収録が開始されると、それをトリガーに HELO Plus は配信と USB ドライブへの収録を同時に開始します。HELO Plus は、その他の AJA ビデオ製品とグループ化し複数デバイスの収録や配信を同時に操作する、より洗練された制御も可能です。
この例では、eSports のビデオとエンベデッドオーディオが AJA KUMO 3232 を経由して 4 部屋あるコメンター用のスタジオに SDI でルーティングされています。コメンター用の各スタジオでは、それぞれのオーディオトラックに各国向けの実況や解説がエンベデッドで追加されます。各スタジオからは、映像と各国向けの実況や解説が乗ったオーディオが SDI にエンベデッドされて HELO Plus に送られます。各 HELO Plus 間は同一の Ethernet スイッチを通じて接続されています。4 台の HELO Plus は、#1 を親機とするひとつのグループとして構成されています。HELO Plus #1 の収録や配信が開始されると、すべての HELO Plus も同期して処理が開始されます。また、各 HELO Plus は、1080p29.97 と 720p29.97 のふたつのフォーマットで配信を行っています。グループ内のすべてのストリームの配信の開始と終了は同期し続けます。複数の HELO Plus をグループ化すると、基本的なインフラの機能を簡単に達成できます。つまり、各デバイス間の距離が離れていても、隣同士に設置されているかのように制御できます。